今日はサンクレメンテのアウトレットにあるHURLEYで行われた
ジョッシュ マーティンのイベントに行って来ました。
イベントの内容はジョッシュがサーフボードシェイピングの説明や、質問への回答、そしてシェイピングブロック作り方を教えてくれて一緒に作るという企画でした。
ゲストには2015年度ロングボード世界チャンピオンのレイチェル ティリーもきていました。
こちはらテリーマーティンが実際に使っていたシェイピングブロック。
生涯に80,000から100,000本ものサーフボードをハンドシェイプしたテリーマーティン。このシェイピングブロックでは推定40,000から50,000本のサーフボードが削られました。
クリップボードにバルサウッドをボンドでくっつけてハンドルをつくり、クッション性のためにカーペットが張ってあります。
バルサウッドの部分が長年の使用により、摩擦ですり減って手の形に削れています。
手とバルサウッドの間にフォームが入り、その摩擦で削れて、少しずつ少しずつ手の形に削れて行きます。このブロックは1970年代後半から1990年代後半まで使用されたものです。
こちらが今回のイベントで僕が作ったブロック。
ジョッシュが作り方を見せて教えながら、みんなそれぞれ自分のブロックを作りました。
中味はバルサウッドでサンドペーパーとマスキングテープとフェルト生地を使ってつくってあります。しかし、今回ジョッシュが用意したこのバルサウッドは、1940年ごろにウッドサーフボードの材料にしていたもの。
当時は、耐久性があり、水にも強く、虫にも食べられにくいのでレッドウッドが主にサーフボードの材料によく使われていましたが、レッドウッドはとにかく重い。
そして、もっと軽い木はないかということになり、船の業界は新しい素材が出てきて、いらなくなった木製の船が沢山ありました。その木製の船の材料に使われていた木がバルサウッドでした。それを再利用してサーフボードを作っていました。
だからこのシェイピングブロックは船だったということです。
おもしろいですね。
ジョッシュが普段使っているプレーナーSKILL 100
今回参加している青年からいい質問がありました。
「バキュームを取り付ける部分に金具が付いていますが何ですか?」
と言う質問。
あれはバキュームを取り付けてシェイプしているときに、ブランクスとプレーナーの摩擦やバキュームホースに付いているコイルなどで静電気が起こります。
そのショックで気がちるので、
それを防ぐために導線を写真のようにつけて、アースをとります。
さすがジョッシュ!
こちらは僕が6年前に作って、師匠テリーマーティンにプレゼントしたルーラーです。
今はジョッシュが使ってくれてます。
その時テリーさんが代わりに僕にくれたテリーさんのルーラーは、大切にしまってあります。
普段ジョッシュが使っているプレーナー。
もともとはテリーさんの物だったのでしょう。
もちろん切れ味抜群です。
ジョッシュが自分で作ったノブ。
グラッシングの工場で要らなくなったレジンが層になった物をジョッシュが加工して作りました。アートですね。